3ZOOM_R.JPG - 19,413BYTES台湾のカメラ製造専業メーカーからの依頼で、
1998年のものです。
知り合いの電気技術者がこのメーカーと懇意で元請ですので
正確にはその個人からの依頼になります。

私の知り合いのレンズ設計者にレンズ、ファインダーの光学設計を依頼し、またフリーのメカ設計者もひとり応援を頼みました。

コンパクトズームカメラ用に日本のシャッターメーカーが外販していたシャッターを使っています。

 

コストダウンのため、非球面によるレンズ枚数削減、また基板も一枚ですますなど、徹底的にこだわって共同開発しました。
非球面レンズは仮型を起こしています。

 

 

 

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ズームは部品点数が多く複雑な構成になります。とくにレンズ右側に配置されたズーミング用のギアトレインは、狭い場所に収めるため
配置に非常に苦労しました。

レンズ鏡筒は3段で伸縮しますが、中間のものは内面にカムを刻みます。
大手のメーカーであれば仮型を起こしての試作になりますが、我々の場合は費用、期間の制約から、外側にフェール加工で刻んだものをシリコンで反転して試作しました。

ズームモーターはブラシ付の普通のDCモーターですが、ピニオンと同軸のエンコーダーを
フォトインターラプターでパルスをカウントしています。レンズのバックフォーカスもパルス数で調整します。

エレキ、オプト、メカが相互にからむいかにも現代的な製品です。

 

前述のシャッターメーカーから、試作のシャッター、基板を受け取り、こちらで調達したレンズ、メカ部品と
合わせ組み立てましたが、非常に苦労しました。
特に、内面カムは、そのままでうまく動作せず、数日間カム面をなめて仕上げた記憶があります。
無事動作するところまでこぎつけて、先方にお渡ししました。
先方で変更を加えられて、OEM供給用に製造されたようです。

 

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