この事例は、一般消費者むけの製品ではなく、産業用の装置です。
郵便物や小冊子等の搬送、仕訳装置です。1996-97年にかけてのものです。

 

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先に原理から説明します。
赤で書かれた部品と、青いベルトがひとつのユニットで、
左右に並べて複数配置されます。
背後(上)には搬送用のベルトの片側が幅一杯に張られて
います。

右側からベルトに挟まれて送られてきた搬送物は途中でコードを読まれています。それが手前(下)に分枝させるものであれば、バタフライが作動し手前(下)に分枝させます。
ちょうど線路の切り替えポイントのようなものです。

高速で搬送されているので、分枝したあと搬送物は手前(下)のほうに滑空してきます。
それを回転するビーターで叩いて先頭を手前の箱にいれ、
回転している錐状のリードの大きなねじ;オーガーで整列させます。

海外での先行例の写真を参考に設計、試作しました。

 

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組み立て図です。

実際には、畳一畳ほどの大きさの3.2厚さの鉄板を2枚重ねてベースとし、
その上に組み立てています。

ビーター、オーガーをまわすモーターをひとつにしべベルギアで直交変換しました。
負荷が大きくないので、ローターイナーシャの小さいプリントモーターを使いました。

バタフライはDCのロータリーアクチュエイターで回動します。ロータリーソレノイドと異なり、直接回転動作をするので応答がはやいのですが、それでもバタフライの動きは間にあわないことがありました。
最終的にはバタフライをアルミパイプの溶接で軽量化したものを使いました。

 

 

 

ふだんカメラのような小さなものをやっていて、突然大きいものをやるような場合、
机上では感覚が切り替わりますが、実際のものつくりでは感覚、体力ともに追いつかないことがあります。ただその分、やりがいというか、醍醐味のようなものがありますが。

この事例は試作で終わりました。

 

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